三國志で曹豹という人物がなかなか人気だそうですが、それは何故でしょうか。
『曹豹』があまりにも情けない武将だからです。
曹 豹(そう ひょう?~196年?)は、後漢末期の武将です。
豹は慣例として呉音で「ひょう」と読みます。
本来漢音で読むなら「ほう」で、
これに従い「そうほう」とルビをふっている本もあります。
始め陶謙の重臣でしたが、曹操が陶謙を攻めて来た際に敗退し、
その後劉備に仕えました。
正史系に見える曹豹は、2種類の人生を送ったことになっています。
1.劉備の命を受けて、下邳の留守番をしていた張飛と曹豹が喧嘩して、
曹豹は張飛に殺されます。
そのドサクサに紛れて呂布が下邳を奪ったというもの(呂布伝)
2.張飛が曹豹を殺そうとしたため、
曹豹の軍勢は陣営を固めて守備しつつ、
人をやって呂布を招き寄せた。(先主伝)
どちらも原因を作ったのは張飛で、曹豹はいわば被害者なのですが、
片やあっけなく殺され、片や呂布に内応(裏切り)ですからね。
演義でも、張飛と共に留守居役を務めましたが、
張飛の飲酒を諫めたためむち打たれます。
このままでは張飛に殺されてしまうことを恐れて、
当時劉備を頼っていた呂布に応援を頼みます。
こうして呂布は劉備から徐州を奪うのですが、
曹豹は呂布の応援が来る直前に逃走した張飛を追撃した際、
張飛の返り討ちにあって人馬もろとも殺されてしまいます。
やっつぱり加害者は張飛、曹豹は被害者なのですが、
呂布のような疫病神を呼び寄せ、格もわきまえず張飛を追撃して、
あっさり殺されます。
また呂布に娘が嫁いでますので義理の父親となります。
三国志一の嫌われ者が娘婿ですからね。相手にしたくありません。
私はゲームをしないので詳しくはわかりませんが、
コーエーの『三国志Ⅱ』に登場する曹豹は、
知力.武力.魅力の合計ポイントが47とかで、
ぶっちぎりの最下位らしいのです。
そのあまりの情けなさに、読者のコアなファンが、
「曹豹血盟軍」なるものを結成したのです。
関羽や諸葛亮、曹操などとは違った意味で、
三国志のコアなファンには隠れたスーパースター大人気です。
前の方のおっしゃってることとかぶりますが昔・・もう十五年以上前になるでしょうか・・コーエー(当時光栄)が「光栄ゲームパラダイス」という投稿雑誌を作ってたんですよ・・・そのなかのある投稿者の方がやたらと曹豹をもちあげ、またその投稿者の方の投稿が面白かったこともあり雑誌内で一コーナーを作るくらいの勢力になった、たぶんそのことをさしているんじゃないですかねえ・・・
似たような流れで(こちらはあまり大勢力になりませんでしたが)「水滸伝」の馬万里や「信長の野望」の松本図書助なんかも取り上げられてましたよ・・・
あの頃はまだ「無双」シリーズもなく(そういえば最初は格闘ゲームでしたねえ)、「アンジェリーク」にみんながびっくりしてました・・・あの頃、雑誌内で三国志のギャルゲーはありかなしかなんて話題もあり結論として「ありえない」ってことになっていましたが最近美少女キャラによる三国志の存在を知り時代の流れを感じました・・・
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